年に一度の超祭典!!ドラッグストアショー2024の魅力と今後の懸念と提案
今年8月末、JAPANドラッグストアショーが開幕された。
ドラッグストアショーとはドラッグストアで扱うヘルス&ビューティの商品展示イベント。
今年で24回目の開催を迎え、業界関係者も一般の方も参加することができる
アジア最大級のドラッグストアの祭典だ。
今年の来場者数は約98,000人と、2020年以降最高の来場者数を記録。
昨年の来場者数(約58,900人)と比較しても、より多くの方がドラッグストアショーに関心を持ってくれたことが分かる。
今年は台風の影響もあったが天候に負けない来場者数と熱量の高さで
大盛況の中で幕を閉じた。
ドラッグストアショーの魅力は主に3点。
①健康・美容の最新情報をゲットできる
ドラッグストアと生活を支えるさまざまな商品・トレンド・システムが
一堂に集結するので、より多くの最新情報を得ることができる。
➁ドラッグストアの商品と出会える・好きになる
ブースで行われるクイズやミニゲームなどのイベントを通じて
楽しみながら商品を知ることができる。
時には商品との出会いにつながったり
イベントきっかけで商品の理解度が増し、
ずっと使っていた商品がより好きになったりと
日常生活での小さな楽しみが広がる。
③ブースに応じたサンプルがもらえる
会場内で商品サンプルをもらえることがある。
ブース内イベントで商品理解を深めた後にミニサンプルを頂けることで
自宅で早速試すことができる。
お土産をもらったようで気持ちもアガリ、シンプルにうれしい。
このようにドラッグストアショーは
商品と来場者の架け橋的な役割を果たし
より生活が豊かになるようサポートしてくれる
ドラッグストア業界の一大イベントとなっている。
医薬品・化粧品・ホームケア・雑貨・食品・ペット用品…
ドラッグストアで扱う商品のうち
ひとつでも関心のあるカテゴリや商品があれば
是非一度足を運んでみてほしい
ドラッグストア関係者もそうでない方も、
絶対楽しめる魅力と工夫が盛りだくさんだ。
ここからはドラッグストアショーの今後について
考えてみようと思う。
現役ドラッグストア店員の私は
この祭典が今後も開催され、末永く愛されるイベントであってほしいと
本当に本当に心の底から思っている。
しかし、ここ数年は治安の悪さ、一部来場者の素行の悪さが目立つようになり
祭典中に危険を感じることが多くなった。
ここでは自身が遭遇した具体例を挙げていく。
①人雪崩に巻き込まれ群衆から出られなくなる
特定のブースめがけて駆け込んだ群衆に巻き込まれ
全く行く予定ではなかったブースの奥に押し込まれた事件。
人があまりに多く、元の場所に戻ることも困難だったため
仕方なくブースをまわった。(あまりの衝撃で何のブースか覚えていない)
各ブースでは安全性を考慮し、状況に応じて入場規制を設けことがある。
しかし、人気ブース周辺は次の入場タイミングを見計らう多くの来場者が
待機していることが多く、ブースの入場規制解除のタイミングで走り出す待機者と
その同じタイミングで運悪くブース前を通りがかってしまったことで起こった事件だった。
担当者も安全には十二分に気を配っていたようだがそれでも起こってしまった事例であり、今後の安全対策についてより熟慮しないといけないと思う。
➁キャリーケースによる当て逃げ・ひき逃げ
来場者の中にはキャリーケースを持参する人も少なくない。
貰ったサンプルを詰めて運びやすくするため持ってくるようだ。
しかし、キャリーケースは場所をとり、小回りも聞かないので所せまい通路では
度々人に当たっている様子がうかがえる。
SNSでは足をひかれたことを訴える書き込みも見受けられた。
会場には小さなお子さんを連れたご家族もいるので大きな事故が起こる前に
次回以降キャリーケースを禁止にしてほしいと思う。
③ベビーカーによる突撃
一部のご家族連れがベビーカーで待機列に突撃する例が増えているように思う。
「こちらに赤ちゃん乗ってるんですー。押さないでくださいー。」と
小さいお子さんがいることを盾にして
人混みや混雑した待機列に堂々と恐れることなく押し入る様子にも遭遇した。
個人的には倫理観に疑問を感じる行為である。
しかしまずは、お子さんの安全のためにも
そして上記のキャリーケース同様
事故防止のためベビーカーも禁止にしてほしいと思う。
④サンプル物貰い妖怪
一番目につくのはこちら。色んな表現を考慮して「サンプル物貰い妖怪」と名付ける。
直接的な表現をすると
「タダでサンプルを貰うために周囲の迷惑を考えないめちゃめちゃ迷惑な妖怪」
を指す。
ドラッグストアショーが入場無料であるがゆえに
色んなものをタダで貰っちゃおうという
イベントやメーカーや出展者や来場者への
敬意のかけらもない人たちが大変多くいる。
先ほどの駆け込み事故やキャリー・ベビーカー持参も妖怪の仕業である可能性が
大いにあると考えており、そもそもキャリーケースは
サンプル目当てじゃなきゃ本来必要ないと筆者は考えている。
このままではドラッグストアショーが物貰い妖怪の巣窟になり
「ドラッグストアショーって無法地帯のイベントだよね」と言われ始めてしまうのも
そう遠くないと感じていて危機感を持っている。
以上を元に
今後ドラッグストアショー運営の方に提案したいこと
・ドラッグストアショー有料化
ある程度入場料を支払っても良いという人だけを入れて安全性と質向上を図る。
(入場料設定はより多くの人にドラッグストアの魅力を伝える目的から反れるので大変心苦しい)
・キャリーケースとベビーカーの持参禁止
キャリーケース廃止でサンプルを持ち運べる母数が減るのでサンプル数を稼ぐ妖怪を減らせる。
また、シンプルに事故防止のためにこれらは持参禁止にすべき。
「ベビーカーに子供がいることのアピール」をしながらの待機列突撃は
モラルとしても健全な状態ではないと考えます。
以上が今年のドラッグストアショーに参加して
感じたことです。
最後に。
色々書きましたがドラッグストアとドラッグストアショー、
とても魅力的な業種と祭典です。
仕事に迷っている人がいたらドラッグストアをおすすめしたいくらい
大好きなものです。
その大好きなドラッグストアの質を落としたくない
いつまでも愛される業界でいてほしいと
本当に思います。
この記事がドラッグストア関係者・ドラッグストアショー関係者
ドラッグストアに関わる全ての皆様のうち
ひとりでも良いので届いてくれたら嬉しいです。
より良い業界に・発展に・ご縁につながれば良いなと思います。
そして今年度のドラッグストアショーに関わったすべての皆様
ありがとうございました!!!!
また来年もよろしくお願いいたします!!